宇都宮市中心市街地活性化基本計画(案)に対する意見書
宇都宮市中心市街地活性化基本計画は、「中心市街地の活性化を図るための基本的な方針」で国が示している「地域における社会的、経済的、文化的活動の拠点となるにふさわしい魅力ある中心市街地の形成を図る」ための具体的施策であり、重要かつ不可欠と考えております。
また、各事業を推進するに当たって、同方針に「国、地方公共団体、地域住民及び関連事業者が相互に密接な連携を図りながら自主的かつ自立的に取り組み、社会的、経済的、文化的活動の拠点となる中心市街地を形成することが重要である」と示されている通り、官・公・民が一体となって取り組むことは大きな意味のあるところであります。
本協議会は、宇都宮市中心市街地活性化基本計画(案)に関する意見を取りまとめるため、多様な分野の方々をもって構成し、特に、個別民間事業に関しては専門部会を設置し協議を重ねてまいりました。
以下に示す意見につきましては、宇都宮市中心市街地活性化協議会の総意でありますので、特段のご配慮をお願い申し上げます。
【記】
1.中心市街地の活性化に関する基本的な方針について
中心市街地活性化の課題整理における衰退要因の分析と課題の抽出は、指摘されているとおりであり、中心市街地の求心力を高めるためには賑わいを取り戻すことに他ならない。
そのための方策として基本方針で示されている居住機能の強化、歩行空間の整備、地域資源の一体的活用、多様な主体の協働については、それぞれが重要な事項であることから、中心市街地活性化の基本方針については望ましいものと思われる。
2.中心市街地の活性化の目標
- (1)宇都宮市の独自性が盛り込まれ、歴史と立地特性に立脚していることは大いに評価されるところである。
しかしながら、宇都宮市都心部グランドデザインにおいて「センターコア」の整備方針であった「中核都市にふさわしい商業地の形成」及び「新しい文化創造の場づくり」に関しては、主に民間が担う事業も多いことから、官・公・民の更なる連携とあわせて民間事業に対する具体的支援措置を講じられたい。
- (2)基盤形成戦略で指摘されている「賑わいのベースとなる居住人口の確保」に関して、民間との協働による「うつのみや暮らし」を展開するとされているが、重要な着想であると思われる。
そのためには、単に居住スペースの供給にとどまらず、既存ストックの活用を含めた新たな施策等も考えられることから、当活性化協議会専門部会で「新たな仕組みづくりを含めて引き続き検討していく」との結論となったところである。
宇都宮市におかれても、「うつのみや暮らし」については引き続き具体的施策を検討されたい。
3.具体的事業として掲載された事業について
基本計画に盛り込まれた各事業、特に、民間事業については事業推進のための官民による組織づくりや具体的な支援措置等を検討されたい。
4.具体的事業として掲載されなかった事業について
特に、JR駅東口整備事業等、基本計画への計上に至らなかった事業については、拠点形成には不可欠な事業と考えられることから、今後、可能な限り事業化を図られたい。
また、新たな民間事業については、基本計画の変更等柔軟に措置されたい。
5.総 括
宇都宮市中心市街地活性化基本計画(案)は、その中で指摘されているとおり、宇都宮市都心部グランドデザインで示す第一期(形成期)の総括であり、21世紀にふさわしい都心部の骨格構造を完成させる第二期へ移行するために極めて重要な計画と考えている。
特に、中心市街地活性化法が意図している官民一体となった事業推進を具体化させる計画でもあることから、本協議会としても中心市街地活性化の目的実現に向けて努力していきたい。